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プチ知得:リンゴ病(伝染性紅斑)

 両頬が紅くなり、保育園の先生から『リンゴ病じゃない?』といわれて受診するケースがあります。

 さて、このリンゴ病。正式名称は『伝染性紅斑』といいまして、ウィルス感染症の一種です。

 ウィルス感染症といいましても、発疹が出た際には、すでに感染力は失われておりますのでご安心を…。

 原因は『ヒトパルボウィルスB19』というウィルスが感染して発症します。潜伏期は4~14日程度。

症状は発熱を伴うこともありますが、高熱が続くことはまれです。関節痛・関節炎を起こすこともあります。発疹は、頬・両側四肢に斑状~レース様紅斑として赤い発疹が出ます。この発疹は4日~10日前後で徐々に消失します。

 治療は対症療法で、ほとんどの場合発疹のみですので経過観察となります。

 ただし、妊娠初期の方がこれに感染致しますと、胎児水腫・胎児死亡などの危険性があります。家庭だけでなく、教育機関(学校・保育園・保育所)などで就業されている妊娠初期の方は、注意が必要です。

 先にも書きましたが、発疹が出たときには感染力はありませんので、保育園や学校を休ませる必要はありません。(学校保健法上、登園・登校禁止の病気ではないのです。)

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