Tea Time:『電池切れ』
Tea Time:0007
<注:このコーナーは、医院とは関係のないコーナーです。暇なときに、暇なことを書いておりますので、お暇のない方は飛ばしてください。(邪魔なことに一番更新が多い?!)>
(BGMは、ピアノ・ジャズ(曲名不問)でお楽しみください。今回は、短編ハードボイルド?です)
この頃、我が家の子供達のリクエストで、家族で出かけるときは、TVの付いた1BOXカーでアニメを見ながら・・・というのが定番になりつつあった・・・。
しかし、この俺の愛車は、1BOXカーではない。
クール?な俺には、アニメやチャラけた映像・音楽なんて似合うわけがない・・・
ユーロビート(古い?)の軽快な音楽にのって、峠を攻めるか(ちなみに藤●とうふ店とは書いてない!)、クラッシックを聴きながら、優雅に町乗りするかだ・・・
そして久々の休日、俺は愛車の前に立った・・・
その日は、早朝から雪が降り続き、前日まで無かった公道を白いベールで覆いつつあった・・・
愛車は、2ドアハードトップ。足回りは硬めのセッティング、点火系は強化コイルにアーシング、吸排気系はむき出しエアフィルターにチタンマフラー。強化ブレーキ(ローター・パッド・ブレーキライン)・・・(年に似合わず、国産スポーツ車なるものだ。ほっといてくれ!)
雪道も何のその、300PS(超だと思う。シャシーダイナモによる計測は行ってない・・・)のオイラには通用しないぜ!
『しばらく・・・』
愛車は、俺にそう語りかけてきた。(あえて言うが、一昔前の米TVドラマに出てくる、黒いトランザムのKITTではない。すんごく欲しいけど・・・)
『全く、しばらくだった・・・約1月になるか・・・』
挨拶もそこそこに、愛車を車庫から出すために、邪魔な1BOXカーを先によける。
この後、永い眠りから解き放たれ、愛車はガレージというカタパルトから、公道へ飛び出すこととなる。そして、あまり車の走っていない朝の山道で、ちょっとしたワインディングを満喫する計画だ。隣に誰も乗せることはないので、多少の無理しても『ぎゃー』『怖いぃ!』と騒がれることなく楽しめる。(ワクワク・・・)
イグニッション・キーを回し、フューエルポンプが作動するのを確認。さらに回すと、力強くセルモーターがエンジンを回し、プラグからほとばしる稲妻により、シリンダー内に送られたガスに着火!エンジンの目覚めである。ついでに排気によりツインタービンが回り始め、アクセルを踏むと加圧された吸気が・・・おっと、先走りすぎて妄想の世界に入ってしまった。危ない、危ない・・・
現実世界に、なんとか意識を呼び戻し、再び運転席の前へっと・・・その前に、セキュリティーを解除しなければ。
スイッチで解除(ポチっとな!)と・・・
「・・・・・。」 (・・・無音・・・)
『???』
解除音が聞こえない・・・しまった!先日停車するときにセキュリティー入れ忘れたのか?
動揺する俺・・・中を物色されていないか、ドアを開け確認するが、幸運なことに車内を荒らされた形跡はなかった。
『よし(^^); 焦ったぜ!』
多少動揺はしたが、まぁ良しとしよう。
気を取り直して、ドライバーズシートへ潜り込む。(一応バケットシート)
キーシリンダーにキーを差し込み、そして一気にイグニッション・オン!
『回れ、セルモーターよ!唸れエンジン!・・・今おまえに命を吹き込んでやる!』(皆川亮二先生ごめんなさい)
軽快に轟くチタンサウンドのエグゾーストノートが、あたりに響きそして、愛車が目覚める・・・
「・・・・・。」 (・・・無音・・・)
『・・・って、オイ!何も音がしないぞ!』
フューエルポンプの作動音も、セルモーターがエンジンを回す音も・・・
・・・危ない、危ない、また妄想の世界に入り込んでしまったようだ。今度こそ現実世界で・・・
「・・・・・。」 (やっぱり・・・無音・・・)
『・・・って?!動かんじゃないかぁ~!』
(大絶叫!・・・朝の近所迷惑だったかも・・・(苦笑))
よく見ればフロントメーターの警告灯も、ターボタイマーの電圧表示も、ストライキを決めこみ全く光る気配がない・・・
俺の愛車に限って、そんな間抜けな・・・電池切れ!・・・(絶句)
ほへぇ~っと幽体離脱しかけた意識を何とか引き戻し、原状を回復すべく、不本意ながら家内の軽自動車を愛車の前に付け、それぞれのボンネットを開け、ブースターケーブルをつなぐ。教習所通りの手順でだ・・・
(以下省略・・・しばらくお待ちください(謎)・・・)
・・・やっと愛車のエンジンが回った!(^^)/~やったー!
その後は、証拠隠滅をはかるべく、もとあった位置に寸分違わず(ホント)軽自動車を戻し、雪の上のタイヤ痕を消し、早速バッテリーを充電すべく、市内を軽く30分ほどドライブ・・・
『ここまでやれば、もう大丈夫!』
と意気揚々と帰ってきたところに、家内から・・・
「子供達を幼稚園に送ってちょうだい!」
『待ってました!見ていろ子供達よ。今日は路面がつるつるだから、ちょっとアクセルあおればパワードリフト状態!幼稚園までの間、つかの間のジェットコースターだぜ!』
て、逃げ回る子供らの幼稚園の着替えを手伝い、準備が整ったところで意気揚々と再び愛車の前へ
「今日は、パパの車で送っていくからな」 (自信満々!)
って、エンジンをかけようとすると・・・・
「キュルっ・・・・ムー・・・」 (『ムー』はフューエルポンプの音・・・だと思う)
その後は何度やっても、
「・・・ムー・・・」
『え、エンジンがかからん・・・』
ちょっと動揺しているところに、キツイ娘の・・・
「パパぁ・・・車動かないの、またぶっ壊れたぁ?」
グサッ・・・痛すぎる・・・娘よ、言葉を選べよ。朝のうたた寝の時間に費やした、証拠隠滅の努力が水の泡で、こっちは結構ショック受けているんだから・・・
このままでは、娘が騒ぎ出し家内に見つかるのも時間の問題・・・
えーい、ままよ!家内の軽自動車に子供らを放り込み、急いで幼稚園に・・・
・・・送り届けて、何事もなかったように、最初に駐車してあったところに家内の軽自動車を止めた。(ここまで貫壁!)
何事もなっかたかの様に、車を降りようとすると玄関先の家内に見つかった・・・
「私の車で何してんの?あんたの車で、幼稚園まで行くんじゃなかったのっ・・・プッ(笑)・・・」
行けたら、行っとるわい!それより何で、こんなタイミングで外に出てくるかな・・・
こんな時だけ、名探偵コ●ン並の推理力が働く家内。(いつもは、先読みできないくせに・・・)・・・せっかくの証拠隠滅の苦労がぁ・・・
「あんまり動かしていないからバッテリー上がったんでしょ!あたしの軽で良かったら、バッテリー上がりの時に、いつでも貸してあ・げ・る! 」(爆)
『う、うるさい!』
なさけない・・・国産のスポーツ車が軽に助けられるなんて・・・よりによって電池切れで。
教訓:使わないときは、電池をはずしましょう!(自滅)
後日談:その後馬鹿にされるのが、悔しいのでバッテリー充電器(セル・スターター機能付き)なるものを購入。車を動かさなくても使用できるのだが、①コードが多少目立つ。②充電に時間がかかる。③その辺に置いておくと、本体がシルバーなのでかなり目立つ。これからは、バレないように仕事中に充電しよ~っと!(爆)
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