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2006年2月

おかあさんのための救急&予防『こどもの救急』

日本小児科学会の『こどもの救急』をリンクに追加しました。

病院を受診するか、迷った際の参考になるかと思います。

どうぞご活用下さい。

プチ知得:経口補液って?

 嘔吐・下痢した際に、受ける質問で多いのが

   『何を飲ませれば良いですか?』

 です。

 大部分の保護者の方は、水分補給に『ポ○リス○ェット』『ア○エリ○ス』などのスポーツ飲料で、良いですか?と聞いてきます。

 答えはちょっと待ってね・・・

 嘔吐や下痢の際には、吐物としてまたは便として水分のほかに塩分も排出されます。

 その塩分は、血液中から消費され胃液・腸液が生成されます。そして、嘔吐・下痢などの回数が多い場合には、胃液・腸液の分泌量増加、強いては血液中からの水分と塩分の消費量増加となり、血液中は脱水・塩分不足となります。

 スポーツ飲料は、軽度の脱水があり、塩分の不足量も軽度の場合にはちょうどよいかもしれませんが、本格的に嘔吐・下痢がひどい場合には、水分補給にはなりますが、塩分濃度が少ないため、飲み過ぎますと脱水は補正されますが、血液をさらに水で薄める形で塩分不足が加速します。(糖分は多めのため、甘ったるく感じ、さらに口渇感が増すことがあります)

 これがあまりひどいとさらに嘔吐(時には下痢?)がひどくなり、悪循環を繰り返し、ある程度のラインを超えると、けいれんなどが出現します。(水中毒)

「じゃぁ、どんなモノを飲む様にすればよいの?」

 詳しくは、インターネットURL

   http://shoufukumemo.com/medinfo/ors.htm

 にありますが、家庭で簡単に作ることのできる経口電解質液をご紹介いたします。

     家庭で作る経口電解質液:

  • 塩 2 g ( 小さじ半分程度 )
  • 砂糖 40 g ( 大さじ 4 杯と小さじ 1 杯 )←可能であればブドウ糖がベスト
  • 水1,000 ml 、レモン汁の絞り汁でカリウムの補充と香りをつける.

(注: 塩 2gは小さじ半分弱、砂糖 40gは大さじ4杯と小さじ1杯、水1,000 ml で、レモン汁は加えていって味見して決める。)

 塩2gでは薄味と感じる方もおりますので、個人的には3g程度まで増量してもよいと思います。

 味は、個人的には『可もなく不可もなく』の感じです。また大人の方であれば、二日酔の時にも最適!(私自身で、実証済み!(爆))

 子供たちには、コップやほ乳瓶で与えますと、本能的にグビグビ飲んでしまい、嘔吐・下痢を誘う原因となりますので、スプーンやお猪口、ペットボトルのキャップなどを利用して、少量ずつ、2-3分間隔開けて投与することをおすすめいたします。

(吐いていた際には、吐き気が完全に落ち着くのを待って(2時間程度経過みて)から与える。)

 ただし少量の水分でも、飲む度にすべてはき出してしまう、あるいは飲んだ以上に下痢がひどく出る場合には、周期性嘔吐症(俗名:自家中毒)・感染性胃腸炎などにより、点滴補液を必要とする場合がありますので、早めの医療機関の受診が必要です。

プチ知得:食欲ないときの点滴?

 ①『嘔吐がひどい』②『下痢がひどい』③『食事がとれない』などの時に、「点滴してください!」とお願いされますが、①②については、水分摂取しても体から排泄される量が多くて、脱水症状がある場合に、点滴することは良しとして、最後の③については、時と場合によってはいかがなものでしょう?

 大体、③の場合には

「朝から食欲なくて、何にも食べていなくて、水分は多量に取っていますがポ○リス○ェットやジュースしか飲んでいないので・・・」

 との訴えが多いです。

 この場合の問題は、「食べていない」ということです。つまり栄養(カロリーなど)が足りないので、これを補って欲しい!(と私は受け取っている)とのことですが・・・(脱水ではない)

 実際点滴の輸液内容は、スポーツ飲料(ポ○リス○ェット、ア○エリ○スなど)若干薄めた内容のもので、カロリーも60Kcal/500mL程度。静脈注射で生理的範囲を超えない濃度5%のブドウ糖液でさえも100Kcal/500mL程度。(一般的におにぎり一個が約180Kcal)

 これを、点滴で最低限おにぎり1個分のカロリーを摂取するには、約1L~1.5Lの点滴補液を行わなければいけません。

 さて、仮に体重20Kgのお子さんがいて、腎障害も脱水症状もなく同じカロリーを摂取したいとした場合、体にあまり負担をかけるわけにはいきませんので、10ml/Kg/時間(これでも多い?)で補液した場合、

 1000[ml]÷(※20[kg]×10[ml/kg/hr])=5[hr]

 単純計算で、5時間かかる!(ブドウ糖液でも)→子供は終わる頃には飽きている。

 (体重50Kgであれば、上記の※に50を代入して単純計算で2時間。)

 ま、そこまで厳密にやらなければいいというのであれば、もっと短時間で済みますが・・・それではカロリー摂取が不十分で、元の目的(カロリー摂取)に反してしまう。

 また、実際の補液をブドウ糖液ですべて行った場合には、一時的な高血糖状態を作り出しますので、食欲もまた落ちてしまう可能性があります。

 しかし、点滴療法の適応(補液製剤の使用上の注意にかかれている効能・効果)は、

  • 脱水症及び病態不明時の水分・電解質の初期補給,手術前後の水分・電解質の補給。
  • 経口摂取不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持

 となっており、水分・電解質(塩分など)の補給目的であって、決して栄養補給・カロリー補給とはなっていない。つまり、点滴でカロリー補給は基本的にしてはいけないのです。

 また、ビタミン剤の投与(点滴・注射)は、基本的に経口での摂取ができない場合に行うこととされております。

 →これがなかなかわかってもらえない。

 本格的に、カロリー補給を要する場合、補液内容も変更して濃度の高いものとなり、点滴でよく使われる手の甲や肘の静脈などからの補液では、強い痛みを伴う血管炎を起こすため、刺入する部位は変わらなくともカテーテル(柔らかい細い管状のもの)の先端を心臓付近の太い血管にまで進めて固定し、少量ずつ滴下をする形にしないと、補液できません。

 上記の理由で、『食欲がない』ためのカロリー補給には『ウィー○ーイン・ゼリー』『カ○リー・メ○ト』など200ml/個のゼリーやジュースを用いるようお願いします。

 こちらの方が、早くて10秒(チャージ)!ちびちび飲んでも30分程度で摂取できますし、針を刺す痛みもありません。しかも、電解質(塩分・ミネラル)まである程度バランスよく摂取できますので・・・

 ビタミンなど足りない場合には、『リポ○タンD』などでの補給が、安価ですが・・・

 蛇足:私は、全部が全部、点滴補液をしてはいけない!という考えの基で治療を行っているわけではなく、脱水症状がある場合には、補液療法が有用なこともわかっております(また実際に点滴補液療法をしております)が、世間一般に安易に点滴をしたがる風潮がありますので、これを何とかしたいという思いで書いております。

Tea Time:『電池切れ』

Tea Time:0007

<注:このコーナーは、医院とは関係のないコーナーです。暇なときに、暇なことを書いておりますので、お暇のない方は飛ばしてください。(邪魔なことに一番更新が多い?!)>

(BGMは、ピアノ・ジャズ(曲名不問)でお楽しみください。今回は、短編ハードボイルド?です)

 この頃、我が家の子供達のリクエストで、家族で出かけるときは、TVの付いた1BOXカーでアニメを見ながら・・・というのが定番になりつつあった・・・。

 しかし、この俺の愛車は、1BOXカーではない。

 クール?な俺には、アニメやチャラけた映像・音楽なんて似合うわけがない・・・

 ユーロビート(古い?)の軽快な音楽にのって、峠を攻めるか(ちなみに藤●とうふ店とは書いてない!)、クラッシックを聴きながら、優雅に町乗りするかだ・・・

 そして久々の休日、俺は愛車の前に立った・・・

 その日は、早朝から雪が降り続き、前日まで無かった公道を白いベールで覆いつつあった・・・

 愛車は、2ドアハードトップ。足回りは硬めのセッティング、点火系は強化コイルにアーシング、吸排気系はむき出しエアフィルターにチタンマフラー。強化ブレーキ(ローター・パッド・ブレーキライン)・・・(年に似合わず、国産スポーツ車なるものだ。ほっといてくれ!)

 雪道も何のその、300PS(超だと思う。シャシーダイナモによる計測は行ってない・・・)のオイラには通用しないぜ!

     『しばらく・・・』

 愛車は、俺にそう語りかけてきた。(あえて言うが、一昔前の米TVドラマに出てくる、黒いトランザムのKITTではない。すんごく欲しいけど・・・)

     『全く、しばらくだった・・・約1月になるか・・・』

 挨拶もそこそこに、愛車を車庫から出すために、邪魔な1BOXカーを先によける。

 この後、永い眠りから解き放たれ、愛車はガレージというカタパルトから、公道へ飛び出すこととなる。そして、あまり車の走っていない朝の山道で、ちょっとしたワインディングを満喫する計画だ。隣に誰も乗せることはないので、多少の無理しても『ぎゃー』『怖いぃ!』と騒がれることなく楽しめる。(ワクワク・・・)

 イグニッション・キーを回し、フューエルポンプが作動するのを確認。さらに回すと、力強くセルモーターがエンジンを回し、プラグからほとばしる稲妻により、シリンダー内に送られたガスに着火!エンジンの目覚めである。ついでに排気によりツインタービンが回り始め、アクセルを踏むと加圧された吸気が・・・おっと、先走りすぎて妄想の世界に入ってしまった。危ない、危ない・・・

 現実世界に、なんとか意識を呼び戻し、再び運転席の前へっと・・・その前に、セキュリティーを解除しなければ。

 スイッチで解除(ポチっとな!)と・・・

     「・・・・・。」 (・・・無音・・・)

     『???』 

 解除音が聞こえない・・・しまった!先日停車するときにセキュリティー入れ忘れたのか?

 動揺する俺・・・中を物色されていないか、ドアを開け確認するが、幸運なことに車内を荒らされた形跡はなかった。

     『よし(^^); 焦ったぜ!』

 多少動揺はしたが、まぁ良しとしよう。

 気を取り直して、ドライバーズシートへ潜り込む。(一応バケットシート)

 キーシリンダーにキーを差し込み、そして一気にイグニッション・オン!

『回れ、セルモーターよ!唸れエンジン!・・・今おまえに命を吹き込んでやる!』(皆川亮二先生ごめんなさい)

 軽快に轟くチタンサウンドのエグゾーストノートが、あたりに響きそして、愛車が目覚める・・・

     「・・・・・。」 (・・・無音・・・)

     『・・・って、オイ!何も音がしないぞ!』

 フューエルポンプの作動音も、セルモーターがエンジンを回す音も・・・

 ・・・危ない、危ない、また妄想の世界に入り込んでしまったようだ。今度こそ現実世界で・・・

     「・・・・・。」 (やっぱり・・・無音・・・)

『・・・って?!動かんじゃないかぁ~!』 

   (大絶叫!・・・朝の近所迷惑だったかも・・・(苦笑))

 よく見ればフロントメーターの警告灯も、ターボタイマーの電圧表示も、ストライキを決めこみ全く光る気配がない・・・

 俺の愛車に限って、そんな間抜けな・・・電池切れ!・・・(絶句)

 ほへぇ~っと幽体離脱しかけた意識を何とか引き戻し、原状を回復すべく、不本意ながら家内の軽自動車を愛車の前に付け、それぞれのボンネットを開け、ブースターケーブルをつなぐ。教習所通りの手順でだ・・・

     (以下省略・・・しばらくお待ちください(謎)・・・)

 ・・・やっと愛車のエンジンが回った!(^^)/~やったー!

 その後は、証拠隠滅をはかるべく、もとあった位置に寸分違わず(ホント)軽自動車を戻し、雪の上のタイヤ痕を消し、早速バッテリーを充電すべく、市内を軽く30分ほどドライブ・・・

     『ここまでやれば、もう大丈夫!』

 と意気揚々と帰ってきたところに、家内から・・・

 「子供達を幼稚園に送ってちょうだい!」

『待ってました!見ていろ子供達よ。今日は路面がつるつるだから、ちょっとアクセルあおればパワードリフト状態!幼稚園までの間、つかの間のジェットコースターだぜ!』

 て、逃げ回る子供らの幼稚園の着替えを手伝い、準備が整ったところで意気揚々と再び愛車の前へ

 「今日は、パパの車で送っていくからな」 (自信満々!)

 って、エンジンをかけようとすると・・・・

    「キュルっ・・・・ムー・・・」 (『ムー』はフューエルポンプの音・・・だと思う)

 その後は何度やっても、

    「・・・ムー・・・」

『え、エンジンがかからん・・・』

 ちょっと動揺しているところに、キツイ娘の・・・

「パパぁ・・・車動かないの、またぶっ壊れたぁ?」

 グサッ・・・痛すぎる・・・娘よ、言葉を選べよ。朝のうたた寝の時間に費やした、証拠隠滅の努力が水の泡で、こっちは結構ショック受けているんだから・・・

 このままでは、娘が騒ぎ出し家内に見つかるのも時間の問題・・・

 えーい、ままよ!家内の軽自動車に子供らを放り込み、急いで幼稚園に・・・

 ・・・送り届けて、何事もなかったように、最初に駐車してあったところに家内の軽自動車を止めた。(ここまで貫壁!)

 何事もなっかたかの様に、車を降りようとすると玄関先の家内に見つかった・・・

「私の車で何してんの?あんたの車で、幼稚園まで行くんじゃなかったのっ・・・プッ(笑)・・・」

 行けたら、行っとるわい!それより何で、こんなタイミングで外に出てくるかな・・・

 こんな時だけ、名探偵コ●ン並の推理力が働く家内。(いつもは、先読みできないくせに・・・)・・・せっかくの証拠隠滅の苦労がぁ・・・

「あんまり動かしていないからバッテリー上がったんでしょ!あたしの軽で良かったら、バッテリー上がりの時に、いつでも貸してあ・げ・る! 」(爆)

『う、うるさい!』

 なさけない・・・国産のスポーツ車が軽に助けられるなんて・・・よりによって電池切れで。

 教訓:使わないときは、電池をはずしましょう!(自滅)

後日談:その後馬鹿にされるのが、悔しいのでバッテリー充電器(セル・スターター機能付き)なるものを購入。車を動かさなくても使用できるのだが、①コードが多少目立つ。②充電に時間がかかる。③その辺に置いておくと、本体がシルバーなのでかなり目立つ。これからは、バレないように仕事中に充電しよ~っと!(爆)

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